7月22日(火)埼玉県所沢市の柳瀬地域包括支援センターで一般市民向け研修会を行いました。
猛暑のなか60名の方にご参加いただき「認知症 話し方 接し方セミナー」というタイトルでカンフォータブル・ケアのエッセンスをお伝えしました。
一般市民の方、特に現在実際に自分のご家族で認知症の方を介護成されておられる方にお話をすることは、とても難しく細心の心配りが求められます。
カンフォータブル・ケアはあくまで現場で働く方の「プロとしての技術」です。その「プロとしての技術」をご家族の介護をなさっておられる方にお伝えすることは、ある意味酷なことなのではないかと考えています。ご家族だからこそ割り切れないこと、ご家族だからこそ感情的になってしまうことが沢山ありますものね。私が一般市民の方、ご家族の介護をなさっておられる方にお話をするときは「今からお話しすることはあくまで私たち介護のプロが行うプロの技術です。ご家族のケアをなさっておられる方に強制するものではありません。決して気持ちの整理がつかないまま無理をなさらないでください。もし気持ちに余裕が出来たとき、やってみようと前向きに思えた時、少しだけ思い出していただくだけで十分です」とお伝えしております。
そのご家族が歩んできた歴史と道程、その中で育まれた関係性など十人十色です。ご家族の介護を行っていると、時に情けなくなったり、腹が立ったり、自分を責めたりの繰り返しかもしれません。「頭ではわかっていても身内だからこそ腹が立つ」とお話しいただいた方もおられました。その通りだと思います。だからこそより慎重に会場の空気感を感じながらお話を進めるようにしております。
自身が高齢になり認知症に興味がおありだという方の参加が一番多かったようです。介護施設の方や看護大学の学生の方もご参加いただき、皆様熱心に耳を傾けていただきました。本当にありがとうございました。
柳瀬地域の地域ケアを支える皆様と、在宅で認知症の方をケアされておられるご家族のお皆様に最大限のエールを送ります。「孤独にならないで、誰かが来っと助けてくれますよ」
レッツ カンフォータブル・ケア!

