カンフォータブル・ケアとは

カンフォータブルとは「心地よい状態」のことです。

カンフォータブル・ケアは認知症の方とかかわる際、心地よい刺激つまり「快刺激」を中心にかかわることで、認知症の方もその方のケアを行う方も共に苦悩する心理・行動の障害(イライラ、ソワソワ、怒りっぽい、拒否など)を緩和し、穏やかでイキイキとした生活を取り戻すために有効なケア技術です。

カンフォータブル・ケアを看護、介護の現場に導入することで、ケアを行う方も認知症の方への様々な葛藤が払拭され、仕事にやりがいを見出すことができます。

カンフォータブル・ケアは日本の認知症ケア現場で研鑽を重ね生まれた、日本発の認知症ケアメソッドです。そのため日本の認知症ケアの現場に適した方法で無理なくケアを行うことができます。

この度カンフォータブル・ケアが認知症ケアの現場でより認知され、誰もが行えるようなケアメソッドとなるよう、特定非営利活動法人カンフォータブル・ケア普及協会を設立し、普及活動を展開する運びとなりました。

特定非営利活動法人カンフォータブル・ケア普及協会の活動

  • カンフォータブル・ケア普及のための研修・講演活動
  • 他の団体、施設などの要請に応じ研修・講演の講師派遣
  • 病院、施設などでの直接的インストラクト、コンサルテーション
  • カンフォータブル・ケアインストラクターの養成、認証
  • 高齢者問題、認知症問題、虐待問題に対する社会啓発活動

カンフォータブル・ケアは日本の看護現場で開発されすでに多くの方が実践され成果を実感されております。
認知症の方への不適切なケアを解消したい、適切な認知症ケアとは何かを知りたい、もっと認知症ケアを理解したい、認知症ケアについて誰かに相談したいなど認知症ケアに対する様々なご要望にお応えしていく所存です。

様々な立場の方へ

認知症ケアの現場で働いておられる方へ

日々のお仕事お疲れ様でございます。
私も長年認知症ケア現場で働いてきましたので、皆様のご苦労には心から共感いたします。
「やってもやっても報われない、私は何をしたらよいのだろう」など葛藤と苦悩をお持ちではないでしょうか。私や私とともに働くスタッフも同じ思いの中で日々情熱をすり減らし燃え尽きようとしていました。そのような状状況の中、認知症の方にとって何が大切なのか、私たちにできることは何なのかを話し合いながら、カンフォータブル・ケアはスタートしました。

カンフォータブル・ケアを始めると認知症の方から私たちがうれしくなる反応が返ってきます。
「ありがとう、助かるよ」「あなたのおかげだよ」
この反応がカンフォータブル・ケアを持続する大きな原動力になります。
認知症ケアに燃え尽きそうな方、より認知症ケアについて学習したい方、日々の実践力を高めたい方にカンフォータブル・ケアをお勧めいたします。是非ご活用ください。
カンフォータブル・ケアの実践は認証制度を設けておりますのでHP上の認証制度画面をご参照ください。

認知症ケアに興味のあるすべての方

看護・介護の学生の方、身近に認知症の方がおられる方、将来を見据え認知症ケアについて知りたい方。
カンフォータブル・ケア普及協会では年齢、性別、職業を問わず、幅広く適切な認知症ケアに対する社会啓発活動を行います。

2025年問題はすでに現実のものとなりました。
次は団塊ジュニア世代が一斉にリタイヤを始める2035年問題がやってきます。
この時代を見据えて認知症になっても適切なケアを受けることができる社会を実現していくことが急務です。

カンフォータブル・ケア普及協会の活動にご賛同いただける方はHP上認証制度画面にカンフォータブル・ケアサポーター制度を設けております。
一人でも多くの方がカンフォータブル・ケアの趣旨にご賛同いただき、全国にカンフォータブル・ケアサポーターが増えていくことを願っております。

病院・高齢者施設、各種団体の方

カンフォータブル・ケアを導入し病院・高齢者施設の認知症ケアを向上させたいと考えられておられる方は当協会まで直接ご相談ください。
職員向け研修会、講演会はもとより現場のケアインストラクト、マネジメントコンサルテーションも承っております。
カンフォータブル・ケアはあくまで個々の実践ですが、その実践がチームビルドを行う基礎になることが、認知症ケアの質を向上させるうえで欠かせない要素になります。

またカンフォータブル・ケアは虐待防止にも有効です。
なぜならカンフォータブル・ケアの求める「認知症の方を中心にして考え動く」という視点は虐待とは真逆の位置に存在するからです。

既に多くの病院・施設で研修、講演、コンサルテーションを行っており、成果が出ております。
認知症ケアの質を向上したいとお考えの方にはカンフォータブル・ケアの組織的導入をお勧めいたします。